精密治療の大きなメリットは治療の精度を極限まで上げた治療を行うことで、再発リスクの軽減に繋がり、歯の寿命はもちろん、そこから口腔内全体の長期健康維持に繋ぐことが出来るという点です。
歯は再治療（削る）ごとに体積を小さくしていき最終的には抜歯に至ります。精密治療をすることで再治療の必要を極力減らし、歯の寿命を伸ばすことが可能になります。また歯の状況を細部まで観察出来ることにより、病気の早期発見・早期治療が可能になります

根管内（歯の神経の通っていた部分）は非常に狭く、入り組んでいる状況で、肉眼での確認はほぼ不可能と言って良い状態です。マイクロスコープの使用により患部を約8倍〜20倍まで拡大し、肉眼では観察が困難な箇所の治療の質を格段に向上させることが可能になります。また歯に入った細かいヒビや虫歯の侵襲を細部まで確認することが可能なので、より精密な治療を可能にしてくれます。マイクロスコープを使用することで、より正確で、安全な治療をご提供することが可能になります。

ラバーダムとは

ラバーダムとは歯科治療で行われるゴム製のシートを用いた防湿処置です。ラバーダムの使用のメリットとしては患部の明視化や誤飲を防ぐ等もありますが、一番大きなメリットは細菌の感染を防ぐことです。口腔内には唾液がたくさんあり、唾液には細菌が多く含まれており唾液の流入を防ぐためにラバーダムを使用します。細菌の感染を防ぐことで、再治療のリスクを軽減することに直結し、歯の寿命にも関係してきます。現在の歯科治療現場ではラバーダム防湿を行っているのは稀ですが患者様へのメリットが大きい治療であることは間違いないです。

歯肉移植、歯周組織再生療法も可能（精密歯周病治療）

重度歯周病の場合、一般的な歯周病治療に併せて足りない歯肉を移植してきたり、歯周組織（歯を支えている組織）の再生を促す歯周組織再生療法等を必要とするケースがあります。当院にはマイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を準備しておりますので、肉眼では確認出来ない歯面及び歯肉の状態の把握ができます。歯面への歯石の取り残しを防いだり、歯面を無駄に傷つけることが避けられます。歯面や歯肉への影響を最小限に抑えることが可能になりますので、治療後の出血やお痛みの軽減に繋がり予後を良好に保つことが可能です。